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マッスルデリの実データまとめ

4つのプランの栄養基準と、実際にいくらかかるのか。継続割の解約条件と、向いていない人の条件まで、公式に出ている数字だけで並べました。

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ひよこ豆ダイエットの効果は?豆類21試験の−0.34kgと、効き方が変わる条件

白い器に盛ったひよこ豆の水煮と木のテーブル

ひよこ豆って、食べれば痩せるんですか?

豆類を毎日1皿ぶん含む食事は、含まない食事より体重が0.34kg少なくなりました。追跡期間の中央値は6週間です。

私は臨床検査技師です。診断も治療もしませんが、その数字がどの条件で出たのかを確かめるのは毎日やっている仕事です。ひよこ豆の話でいちばん大事なのは、この0.34kgという幅そのものより、どういう食事の中に入れたときの数字なのかのほうです。カロリーを管理している人と、していない人とで、出た差はまったく違いました。

この記事でわかること
・豆類を調べた21試験・940名の結論と、その差が何kgだったか
カロリー制限中かどうかで、差が0.29kgと1.74kgに分かれたこと
・「満腹感が31%上がる」がどこまで示されていて、どこから先は示されていないか
・ゆで100gのカロリー・たんぱく質・食物繊維・利用可能炭水化物(八訂の実数)
・ごはん100gと入れ替えると何がどれだけ変わるか
いつ食べるべきかを示す研究があるのか(結論:ありません)
・大豆・レンズ豆と比べたときのひよこ豆の立ち位置
・お腹が張るときの下処理と、水煮缶・蒸し豆から始める理由

2026年8月・編集注記:この記事の2021年版には3つの誤りがありました。①「豆類は満腹感を31%増加させる」の根拠として、低炭水化物食と低脂肪食を比較した別の論文(PubMed 16129086)を引用していました。豆を調べた研究ではありません。今回 Li et al. 2014 に訂正しています。②「不溶性食物繊維が短鎖脂肪酸に変わる」は機序が違っていました。③「糖質15.8g」がどの定義の数値かを示していませんでした。いずれも訂正し、全面的に書き直しています。

目次

ひよこ豆で痩せるのか|豆類21試験の答え

豆類を含む食事は、含まない食事より体重が0.34kg少なくなりました。ただし条件で幅がかなり違います。

先に断っておくと、これは「ひよこ豆」だけを調べた数字ではありません。豆類(ひよこ豆・いんげん豆・レンズ豆・えんどう豆など)をまとめた解析です。21試験のうちひよこ豆そのものを使ったのは4試験(1日140〜275g)で、ひよこ豆だけを長期に追いかけた大きな試験は、いまのところありません。

豆類を中央値132g/日含む食事で−0.34kg

21試験・940名のメタ解析で、体重差は−0.34kg(95%CI −0.63〜−0.04、P=0.03)でした。

豆類の量は1日80〜278g、中央値132g(およそ1食分)。追跡期間の中央値は6週間です(Kim, Am J Clin Nutr 2016)。ここで注意したいのは、「いまの食事に132g足した」試験ではないことです。豆類を含む食事と、含まない食事を比べています。信頼区間の下端が−0.04kgなので、ほぼゼロに近い結果も否定できていません

カロリー制限中かどうかで、差は0.29kgと1.74kgに分かれた

体重維持カロリーの17試験では−0.29kg、両群ともカロリーを30〜35%減らした4試験では−1.74kgでした。

正確には、体重維持食で−0.29kg(95%CI −0.56〜−0.03、P=0.03)、減量食で−1.74kg(95%CI −3.19〜−0.30、P=0.02)です。ここがこの研究のいちばん実用的なところで、すでにカロリーを管理している食事に豆を入れたときのほうが、差が大きく出ています

ただし減量食の側は4試験だけで、信頼区間も−3.19〜−0.30kgとかなり広い。「1.74kg減る」と受け取るのではなく、「カロリーを管理していない状態で豆だけ増やしても、差は0.3kg程度にとどまった」というほうを持ち帰ってください。

豆類を含む食事と、含まない食事の体重差(Kim 2016・追跡中央値6週間)0−1.0kg−2.0kg−3.0kg全体 21試験・940名−0.34kg(−0.63 〜 −0.04)体重維持食 17試験−0.29kg(−0.56 〜 −0.03)減量食(30〜35%制限)4試験−1.74kg(−3.19 〜 −0.30)横棒は95%信頼区間。減量食の側は4試験だけで幅が広く、数字を鵜呑みにできません。読み取れるのは「カロリーを管理していない条件では、差は0.3kg程度だった」という点です。
図1:条件によって差の大きさが違う

0.34kgをどう受け取るか

数週間で体重計に見える大きさではありません。始めてすぐ変わらなくても、それが普通です。

体重は水分だけで1日に1kg近く動きます。0.34kgという群の平均差は、その揺れのなかに完全に埋もれます。仮にこの差がすべて体脂肪だったと単純に換算すると(体脂肪1kg=約7,200kcal)、42日で約2,450kcal、1日あたり約58kcalに相当します。ただしこれは目安の計算です。体重の変化には水分やグリコーゲン、除脂肪組織の増減も含まれるので、実際のエネルギー収支を測った数字ではありません

体脂肪率については、含まれた6試験から低下の可能性が示唆されています。ただし原著も「示唆」の水準にとどめており、確定した結論ではありません。

考えられる理由|満腹感と血糖

豆は食後の満腹感を押し上げ、血糖の立ち上がりを緩やかにします。ただし、これが体重差の原因だと確かめられたわけではありません。

先に書いておきます。ここから紹介する満腹感と血糖の研究は、Kimの体重差を説明するために行われたものではありません。別々の研究を「たぶんこれが効いているのだろう」と並べているだけです。機序として証明されたものとして読まないでください。

満腹感スコアの曲線が、対照より31%大きかった

急性摂取試験9報のメタ解析で、満腹感の増分曲線下面積が対照より31%大きくなりました。

比で1.31(95%CI 1.09〜1.58、P=0.004)です(Li, Obesity 2014)。「曲線下面積」というのは、食後に何度も「いまどれくらい満腹か」を答えてもらい、その推移を面積で足し上げたものです。満腹感が31%増えたのではなく、満腹感の続き方が31%大きかったと読んでください。

ただし「次の食事が減る」までは示されなかった

同じ解析で、次の食事の摂取量の差は−19.94kcal(95%CI −75〜35、P=0.48)。有意差はありませんでした。

研究間のばらつきも大きめです(I²=63%)。「満腹感が上がる→だから食べる量が減る→だから痩せる」という説明をよく見かけますが、2番目の矢印はこの解析では確認されていません

ひよこ豆200gの単回試験では、次の食事が50〜194kcal少なかった

健康な女性12名の交差試験で、60分前に食べた条件は50kcal、120分前に食べた条件は194kcal少なくなりました。

いずれも白パン条件との比較です(Zafar, J Food Sci Technol 2017)。ひよこ豆缶200gは利用可能炭水化物18g・218kcalで、白パン側もエネルギーと利用可能炭水化物を揃えてあります。ただし12名・若い女性・1回きりの試験です。先ほどのメタ解析では次の食事に有意差が出ていないことも合わせて見てください。

血糖が穏やかなことと、体脂肪が減ることは別の話

ひよこ豆は国際的なGI表で28±9とされ、低GIに分類されます。ただし低GIだから痩せる、とはつながりません。

先ほどのZafarの試験でも、血糖曲線下面積は白パン条件より29%・36%低くなっていました。SNSでは「セカンドミール効果で翌日も脂肪燃焼」という言い方が流通していますが、セカンドミール効果は次の食事の血糖の出方が穏やかになるという意味で、脂肪が燃えるという意味ではありません。血糖の指標と体脂肪の増減は、別々に確かめる必要があります。自分の血糖がどう動くかを見たい場合は、家庭で血糖を測るときに知っておきたいことにまとめています。

表1|ひよこ豆(全粒・ゆで)100gの成分

ゆで100gは149kcal、たんぱく質9.5g、食物繊維11.6g。ごはん100gとほぼ同じカロリーです。

18〜29歳男性の食物繊維の目標量は20g/日以上です。以下、成分表の実数を並べます。

項目100gあたり備考
エネルギー149 kcalごはん100g(156kcal)とほぼ同じ
たんぱく質9.5 gごはんは2.5g
脂質2.5 g大豆(9.8g)より少ない
炭水化物27.4 g食物繊維を含む値
食物繊維総量11.6 g女性18〜64歳の目標量18gの約64%
利用可能炭水化物(差引き法)17.8 g成分表が示す指標。本記事はこちらを主に使う
食塩相当量0 g水煮缶は製品の表示を確認
表1:ひよこまめ/全粒/ゆで(食品番号04066・八訂)。※市販食品の表示で「糖質」と書かれるのは「炭水化物−食物繊維」で計算した値のことが多く、この豆では15.8gになります。成分表に「糖質」という項目はありません。

どう食べるか|足すより、入れ替えるほうが管理しやすい

ゆで100gで149kcalあります。足すのではなく、主食の一部と入れ替えるほうが管理しやすくなります。

Kimの解析で差が大きかったのは、カロリーを管理していた条件のほうでした。豆を無条件に足しても減量になるとは言えません。ただし「足すと必ず太る」とも言い切れません。満腹感が上がって、ほかの摂取が自然に減る可能性は残っています。実際、体重維持を意図した条件でも小さな差は出ていました。

ごはん100gを豆100gに替えると何が変わるか

カロリーはほぼ同じまま、たんぱく質が7g増え、食物繊維が10g増え、炭水化物が10g減ります。

正直に書くと、この置き換えはカロリーをほとんど減らしません(156kcal→149kcalで7kcal)。減量の直接の打ち手ではなく、同じエネルギーのまま中身を入れ替える操作だと考えてください。カロリーの計算そのものが合っているか不安なら、カロリー制限しても痩せないときに確かめる順番を先に読むほうが早いです。

100gあたりごはん(精白米)ひよこ豆(ゆで)
エネルギー156 kcal149 kcal−7 kcal
たんぱく質2.5 g9.5 g+7.0 g
脂質0.3 g2.5 g+2.2 g
炭水化物(総量)37.1 g27.4 g−9.7 g
食物繊維1.5 g11.6 g+10.1 g
表2:ごはんをひよこ豆に置き換えたときの差(八訂・炭水化物は総量どうしで比較)

ごはん茶碗1杯は約150gなので、その3分の2を豆に替えるイメージです。全部を豆にする必要はありませんし、食べにくくなるだけです。

いつ食べるのが効果的かを示す研究はない

朝・昼・夜のどれがよいか、食事のどこで食べるべきかを、ひよこ豆で調べた研究は見つかりません。

「野菜やたんぱく質を先に、炭水化物を後に」という食べ順の研究はありますが、あれはひよこ豆の試験ではありません。しかもひよこ豆自体が炭水化物を含む食品なので、「豆を炭水化物より先に」という指示をそこから導くことはできません。食べる時間を工夫するより、量と置き換え先を決めるほうが確実です。

量の目安は1日130g前後。ただし推奨量ではない

メタ解析で使われた豆類の量は1日80〜278g、中央値132gでした。これは中央値であって、推奨量でも上限でもありません。

最適な量を決めた研究はありません。市販の蒸し豆パックは1袋50〜110g前後、水煮缶は固形量100g前後の製品が多いので、1日1パック、または缶の半分〜1缶が試験で使われた範囲に収まります。増やすほど効果が伸びるという報告は見当たりません。

ファラフェルとフムスは「揚げ物」「油」を数えてから

ファラフェルは揚げ物、フムスは油とごまペーストを混ぜた料理です。表1の数字では計算できません。

どちらも食べていけないものではありませんが、「豆料理だからヘルシー」という枠に入れると計算が崩れます。足した油は油として数えてください。

足すのか、入れ替えるのか足すいつもの食事+豆 149kcal→ 総エネルギーは増える入れ替える主食を100g減らす豆100gに替える→ カロリーはほぼ同じ/たんぱく質+7g・食物繊維+10g入れ替えても、減るのは7kcalだけですこれは「カロリーを削る手」ではなく「同じエネルギーで中身を変える手」です。減量そのものは食事全体の量で決まります。
図2:入れ替えで変わるのは中身であって、カロリーではない

ひよこ豆だけが特別なのか

ひよこ豆が他の豆より減量に優れている、という結果は出ていません。成分の得意分野が違うだけです。

Kimの解析が見ているのは「豆類」であって、ひよこ豆に限定されていません。たんぱく質を増やしたいなら大豆のほうが多く、脂質を抑えたいならレンズ豆です。ひよこ豆は食物繊維の量が多いのが特徴です。納豆はちみつの栄養と食べ方のように、大豆製品も同じ棚に並ぶ選択肢です。

ゆで100gあたりひよこ豆大豆(国産・黄)レンズ豆
エネルギー149 kcal163 kcal149 kcal
たんぱく質9.5 g14.8 g11.2 g
脂質2.5 g9.8 g0.8 g
食物繊維11.6 g8.5 g9.4 g
炭水化物(総量)27.4 g8.4 g29.1 g
表3:豆の比較(八訂・ゆで100gあたり)

ミックスビーンズでも構いません。ただし製品によって豆の種類・食塩・内容量が違うので、表3の数字がそのまま当てはまるわけではありません。表示を見て選んでください。

食物繊維はどのくらい摂れるか

ゆで100gで11.6g。1日の目標量の半分強が、小皿1杯で入ります。

目標量は男性22g・女性18g、参照された中央値は13.3g

2025年版の食事摂取基準では、30〜64歳男性が22g/日以上、18〜64歳女性が18g/日以上です。

この目標量は、成人の摂取量の中央値13.3g/日と、理想とされる25g/日の中間から設定されています。ひよこ豆100gの11.6gは、女性の目標量の約64%、男性(30〜64歳)の約53%にあたります。不足を埋める食材としては効率がいいのは確かです。ただし、食物繊維を増やせば体重が減る、便通が改善する、という結果をこの記事の根拠は示していません。あくまで「摂れる量が多い」という話です。

短鎖脂肪酸を作るのは「発酵する食物繊維」(旧版の訂正)

短鎖脂肪酸は、大腸の細菌が食物繊維を発酵させて作ります。発酵しやすいのは主に水溶性の食物繊維です。

この記事の2021年版は「不溶性食物繊維が腸で分解されて短鎖脂肪酸に変わる」と書いていました。説明が違います。不溶性食物繊維は主に便のかさを増やす働きで、発酵の主役ではありません(ただし不溶性がまったく発酵されないわけでもなく、溶ける・溶けないと発酵しやすい・しにくいは別の軸です)。ひよこ豆には両方が含まれます。

急に増やすと張る・ガスが出る

豆にはオリゴ糖(ラフィノース・スタキオースなど)が多く、大腸で発酵してガスになります。

生のひよこ豆の総オリゴ糖は144.9mg/gで、調べられた豆類のなかでも多いほうです(Han & Baik, Cereal Chem 2006)。これらは水に溶けるので、乾燥豆は約12時間浸けて、戻し汁を捨ててから煮ると減らせます(同研究は3時間と12時間の浸漬を比べ、12時間のほうが減少しました)。浸けずに煮ると溶け出しません。缶詰や蒸し豆パックは工程のなかで下処理が済んでいるので、この点では扱いやすい形です。

それでも張るなら、量を半分にして数日おきから始めてください。一度に増やさないことが、いちばん確実な対策です。

続けるための形|買い方と、飽きない1品

水煮缶か蒸し豆パックが最短です。乾燥豆は下処理の手前で止まりやすいからです。

乾燥豆・水煮缶・蒸し豆パックの違い

乾燥豆は約12時間の浸漬と煮る時間が必要です。水煮缶と蒸し豆パックは加熱済みで、開けてすぐ使えます。

X(旧Twitter)の投稿を調べた範囲では、下処理を面倒だとする声や、浸す時間が足りずに失敗したという声が見られました。これは統計ではなく投稿の傾向として見た話ですが、書き手としても同意できます。最初から乾燥豆を買う必要はありません。缶か蒸し豆で始めて、続きそうなら乾燥豆に移ればいいと思います。水煮缶は固形量と食塩相当量が製品ごとに違うので、表示を見て選んでください。

ひよこ豆の生姜煮(材料5つ・フライパンで5分)

豆を単品で食べられる形にした常備菜です。カレーに混ぜると量が分からなくなるので、あえて単品にしています。

  1. ひよこ豆の水煮を用意し、ザルで水気を切る(乾燥豆から作るなら約12時間浸けて戻し汁を捨ててから煮る)
  2. フライパンに 生姜チューブ5cm・醤油大さじ1・酒大さじ1・はちみつ大さじ1 を入れて少し煮詰める
  3. ひよこ豆を投入する
  4. 中火で5分
  5. 水気が無くなれば完成

はちみつ大さじ1は約65kcalです。豆で入れ替えた分を調味料で戻さないよう、作る量に対して調味料は増やさないでください。1歳未満の乳児にはちみつを与えないでください。

向かない人・注意

腎機能を指摘されている方、お腹の症状が続く方は、自己判断で量を増やさないでください。

安全のために:腎機能について食事の管理を受けている方は、豆類の量を主治医・管理栄養士の指示に従ってください。この記事では個別の摂取量を示しません。お腹の張り・ガス・腹痛が続く場合は、量を減らしても改善しなければ医療機関に相談してください。豆にアレルギーのある方は摂らないでください。豆は十分に加熱してください。私は臨床検査技師で、診断も治療もしません。この記事は診断・治療に代わるものではありません。

よくある質問

Q. ひよこ豆を1日何粒食べればいいですか。

A. 粒ではなくグラムで見てください。粒の大きさに差があるので、粒数で管理すると量がぶれます。研究で使われた豆類の量は1日80〜278g、中央値132gでした。市販の蒸し豆パック1袋、または水煮缶の半分〜1缶が、この範囲に収まります。

Q. 毎日食べれば痩せますか。

A. 豆類を含む食事の体重差は、体重維持カロリーの条件で0.29kg、カロリーを30〜35%減らした条件で1.74kgでした(追跡中央値6週間)。食事全体の量を管理していないと、差は0.3kg程度にとどまります。豆だけで結果が決まるわけではありません。

Q. いつ食べるのが効果的ですか。

A. ひよこ豆で時間帯や食べる順番を調べた研究は見つかりません。「野菜やたんぱく質を先に」という食べ順の研究はありますが、ひよこ豆の試験ではなく、ひよこ豆自体が炭水化物を含む食品なので、そのまま当てはめられません。時間より量と置き換え先を決めてください。

Q. 糖質制限中でも食べていいですか。

A. 糖質ゼロの食品ではありません。ゆで100gあたり利用可能炭水化物(差引き法)は17.8g、炭水化物の総量は27.4gです。参考までにごはん100gは炭水化物37.1gです。どこまで許容するかは制限の方法と目的で変わるので、治療として糖質を管理している方は主治医・管理栄養士の指示に従ってください。

Q. 水煮缶と乾燥豆はどちらがいいですか。

A. 続けやすさなら水煮缶か蒸し豆パックです。乾燥豆は約12時間浸けて戻し汁を捨てる工程があります。食塩が気になる場合は食塩不使用の製品を選ぶか、水洗いしてから使ってください。

Q. 「白いんげん豆ダイエット」と同じものですか。

A. 別のものです。2006年に健康被害が報告されたのは、白いんげん豆を短時間だけ煎って粉にする方法で、豆の中心まで加熱されずレクチンが残ったことが原因と推察されています(厚生労働省)。市販の水煮缶や蒸し豆は加熱済みです。乾燥豆から作る場合も十分に煮てください。

まとめ

ひよこ豆は効きます。ただし効き方は「豆類を含む食事で、6週間・0.34kg」です。

そして、その内訳のほうが大事でした。カロリーを管理していない条件では0.29kg、管理していた条件では1.74kg。豆は食事管理の代わりにはならず、食事管理の中に入れたときにいちばん効いています

今日1つだけやるなら、主食を100g減らして、その枠にひよこ豆100gを入れることです。カロリーはほとんど変わりませんが、たんぱく質が7g、食物繊維が10g増えます。量は1日130g前後まで。お腹が張るなら半分から。水煮缶か蒸し豆パックで始めてください。

参考文献

本文で引用した論文と公的資料を、記事に登場した順で並べています。数値はいずれも原著または公表資料の記載です。

  1. Kim SJ, de Souza RJ, Choo VL, et al. Effects of dietary pulse consumption on body weight: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Am J Clin Nutr. 2016;103(5):1213-1223. PubMed
  2. Li SS, Kendall CW, de Souza RJ, et al. Dietary pulses, satiety and food intake: a systematic review and meta-analysis of acute feeding trials. Obesity. 2014;22(8):1773-1780. PubMed
  3. Zafar TA, Kabir Y. Chickpeas suppress postprandial blood glucose concentration, and appetite and reduce energy intake at the next meal. J Food Sci Technol. 2017;54(4):987-994. PMC
  4. Foster-Powell K, Holt SH, Brand-Miller JC. International table of glycemic index and glycemic load values: 2002. Am J Clin Nutr. 2002;76(1):5-56. PubMed
  5. 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」 食品成分データベース
  6. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 リンク
  7. Han IH, Baik BK. Oligosaccharide content and composition of legumes and their reduction by soaking, cooking, ultrasound, and high hydrostatic pressure. Cereal Chem. 2006;83(4):428-433. リンク
  8. 厚生労働省「白インゲン豆の摂取による健康被害事例について」(2006年5月22日) PDF

この記事は2026年8月時点で確認できた論文と公表資料をもとに書いています。研究の結論は新しい報告で変わります。持病がある方、服薬中の方、健診で指摘を受けている方は、食事の変更について医療機関にご相談ください。この記事は診断・治療に代わるものではありません。

この記事を書いた人

臨床ブロガー 臨床検査技師/18年・88kg→65kg

検査値を通して人の体を見てきました。論文を確認し、自分の実測とは分けて書いています。医師・管理栄養士ではなく、診断・治療・服薬の判断は行いません。

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この記事を書いた人

臨床検査技師。専門は生化学検査。健診センターのデータ業務、治験コーディネーター(CRC)、総合病院、公立病院の経営推進課を経て、現在はWEBマーケティングが本業。自身が20回のダイエット失敗のあと88kgから65kgへ。論文を読んで気になったものを自分の体で試し、体重・腹囲・血液検査・体組成という数値で確かめた記録を書いています。効くものは効くと、効かないものは効かないと書きます。広告主から記事内容の指定を受けることはありません。

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