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プリンセススリムの付け方|痛いときのサイズ・位置も実物で確認

プリンセススリムの付け方|痛いときのサイズ・位置も実物で確認

プリンセススリムの付け方が難しそう、痛くない?

付け方は、息を吐ききって上のホックから留め、上端をバストのすぐ下に合わせるのが基本です。痛いときに確認するのは、サイズ・当てる高さ・当たっている場所・締め具合の4つ。順に見ていきます。

先に、この記事のいちばん大事なところだけ書きます。

痛みやしびれを「効いている証拠」「慣れれば消えるもの」として我慢しないでください
・痛いときにまず疑うのは、根性でも姿勢でもなく サイズ・当てている高さ・当たっている場所・締め具合 の4つです
太ももの外側のしびれ・皮膚の色の変化は、付け方の工夫で直すものではありません。外して受診してください

この記事を書いている私は臨床検査技師です。コルセットの専門家ではありません。なので、この記事では「私が実物で確かめたこと」「メーカーが案内していること」「他の圧迫衣類の研究で分かっていること」「SNSで言われていること」を、そのつど分けて書きます。出どころの違うものを混ぜて「だからこの商品はこうだ」と言い切るのが、この手の記事でいちばん多い間違いだと思っているからです。

2021年に書いたこの記事の初版では、私は「痛いのは自分の姿勢が悪いからで、姿勢を正せば消える」「1か月くらいで慣れる」と書いていました。どちらも、私の体で起きたことでしかありません。一般化できる根拠は見つかりませんでしたし、「1か月は我慢するもの」という読み方をされたら危ないので、今回の書き直しで取り下げます。

この記事でわかること
・プリンセススリムの正しい付け方(実物の写真つき・5手順)
・痛いときに確認する順番と、それでも痛いときにやめる目安
・痛む場所ごとの、考えられることとやること
・サイズを「小さめ」にする根拠が見つからない理由
・何時間まで着けていいのか、慣れるまでどれくらいか

※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

目次

プリンセススリムの正しい付け方【写真つき・5手順】

まず手順です。ここはメーカー・販売元が案内している付け方と、私が実物を着けて確かめたことをあわせて書きます。

プリンセススリムは、前面に何段かのホックが並び、縦に4本の薄いスプリング(ボーン)が入っている形のウエストニッパーです。このボーンの位置が、あとで出てくる「骨に当たって痛い」に効いてきます。

プリンセススリムを背中側から回してホックを留めているところ
手順やることなぜそうするのか
1息を吐ききって、お腹をへこませる吸った状態で留めると布が余り、あとで吸うたびに突っ張ります。SNSでも「息を吐ききってから締める」は共有されているコツです
2背中側から回し、一番上のホックだけを留める全部留めてから位置を直すのは無理です。先に位置決めを終わらせます
3上端がバストのすぐ下に来ているか確認するここがずれたまま下まで留めると、全部やり直しになります。腰の位置まで下がっていると、あとで骨に当たります
42段目から上から順に下へ留める下から留めると、上に行くほど布がねじれて、ボーンが斜めに当たります
5ホックの列を体の真ん中に揃え、布のたるみ・しわを伸ばす列が左右にずれると、4本のボーンの当たり方が偏ります。しわが残ると、その一点だけ強く当たります
表1:付け方の5手順と、その手順である理由
プリンセススリムの装着が完了した状態

留め終わったら、その場で座ってみてください。立って合わせただけだと、座った瞬間に上端が肋骨へ、下端が腰骨へ食い込むことがあります。座って違和感があるなら、その時点で位置を直したほうが早いです。

初日から長時間着けないでください。メーカー側も24時間の連続着用はしないよう案内しています。最初は短い時間で、日中に着けるのがおすすめです。苦しくなったらすぐ外せるからです。

痛い・苦しいときに、まず確認する4つ

ここが、初版で私がいちばん間違えていたところです。

2021年の私は「痛いのは自分の姿勢が悪いから」と書きました。たしかに私の場合は姿勢を直したら楽になりました。でも、痛みの出方はひとつではありません。ボーンやふちが骨に当たっている痛み、擦れている痛み、全体がきつすぎる苦しさ、神経が圧迫されているしびれは、それぞれ原因も対処も違います。これを全部「姿勢のせい」でまとめるのは乱暴でした。

なので、順番だけ決めておきます。上から1つずつ潰してください。

図解1:痛い・苦しいときに確認する順番 「慣れるまで我慢する」の前に、上から順に1つずつ潰します 1 サイズは自分のウエスト実寸に合っているか 「効かせたいから小さめ」で選んでいないか。一段小さいと圧は上がる側に働きます 2 当てている高さは合っているか 上端がバストの下に来ているか。腰の位置まで下がっていないか 3 ボーン(スプリング)やふちが骨に当たっていないか ホックの列が体の真ん中からずれると、当たり方が左右で偏ります 4 締め具合が強すぎないか・着けている時間が長すぎないか 食後に苦しいなら、その時間帯は外す判断でかまいません 1〜4を直しても痛い/太ももの外側がしびれる/皮膚の色が変わる → 付け方の工夫でどうにかする段階ではありません。外して受診してください 痛みを「効いている証拠」として我慢しないでください

大事なのは、この4つを全部直しても痛いなら、それは付け方の問題ではないということです。そこから先を「慣れの問題」にすると、我慢する時間が延びるだけになります。

痛む場所別に、考えられることとやること

X(旧Twitter)でコルセット・ウエストニッパーの「痛い」を集めると、多い順に ①全体の締め付け・呼吸の苦しさ ②腰の骨に当たる ③お腹・胃(とくに食後) ④肋骨とワイヤーの接触 ⑤肌の擦れ でした。私が実際に痛かったのも腰骨・背骨・胸の下で、観察としてはSNSの声とほぼ同じです。

痛む場所SNSでの言われ方考えられることやること
全体・呼吸「呼吸が苦しい」「毎日はきつい」締め具合そのものが強い/サイズが小さいホックを緩める。緩めても苦しいならサイズを見直す
腰の骨「腰の骨に当たって、そのうち骨が痺れてくる」下端やボーンの端が腰骨に当たっている/位置が下がりすぎ当てる高さを上げる。ホック列を真ん中へ
お腹・胃「食後は辛いよー外したいよー」食後はお腹の内容量が増えるぶん、同じ締め具合でも苦しくなる食後は外す。食後に留め直さない
肋骨・あばら「ワイヤーとあばらが当たって痛くてやめた」上端が高すぎる/ボーンが斜めに入っている上端をバスト直下へ。しわを伸ばす
肌(擦れ・赤み)「肌が擦れて痛いならすぐ外す」直接肌に当たっている/連続着用下着の上から着ける。赤み・かゆみ・発疹が出たら中止
太ももの外側「しびれる」「じんじんする」付け方の問題ではない可能性外して受診
表2:痛む場所ごとの、考えられることとやること

腰の骨・あばらに当たる

プリンセススリムのボーンが腰骨に当たって痛みが出た位置
プリンセススリムの縦に入ったスプリングが背骨に当たっている様子

私の場合、痛かったのは腰骨・背骨・左右の胸の下でした。プリンセススリムには縦に4本の薄いスプリングが入っているので、背中を丸めて長時間座っていると、その4本の端が骨に当たります。

私は姿勢を正したら軽くなりましたが、同じ対処で全員が楽になるとは限りません。当たっているのが腰骨なら、当てる高さを2〜3cm上げるだけで変わることがあります。ホックの列が真ん中からずれていないかも見てください。

SNSには「上のホック2つを外して付けたらかなりマシになった」という工夫も流れています。ただ、これはこの記事の推奨手順にはしません。一部だけ外すと、残ったホックとボーンの周りに力が偏る可能性があり、そういう着け方の安全性が確かめられているわけではないからです。そういう投稿があった、という事実として書いておきます。

先にやってほしいのは、一度全部外して、サイズ・高さ・ホック列の3つを見直すことです。上を外して逃げる前に、そもそも合っていない可能性のほうが高いです。

食後にお腹が苦しい・痛い

食後にプリンセススリムを着けているときの苦しさ

これはSNSでも多い声で、「食後は辛いよー外したいよー」「消化で胃が動く時に窮屈な痛みみたいのがあった」と書かれています。

理屈としては単純で、食後はお腹の中の内容量が増えるぶん、同じ締め具合でも余裕がなくなります。対処もそのままで、食後は外す、あるいは食後に留め直さない。それだけです。我慢する場面ではありません。

なお、腹部を圧迫すると胃の中の圧が上がり、逆流が起きやすくなることを実験で示した報告はあります(Mitchell, Gastroenterology 2017)。ただし対象は逆流性食道炎などをもつ患者14名で、健康な人やプリンセススリムを調べたものではありません。ここを詳しく知りたい方は、姉妹記事のほうで整理しています。

腹部を締めることと逆流・睡眠の話は → コルセットは寝る時に外す?ダイエット用と腰痛用で違う判断を論文で解説

太ももの外側がしびれる——これは付け方の問題ではありません

太ももの外側に、しびれ・灼熱感・じんじんする感じが出た場合は、ほかの項目と扱いを変えてください。

太ももの外側の感覚をになう神経(外側大腿皮神経)が圧迫されると、その範囲にしびれや灼熱感が出ることがあります(知覚異常性大腿痛)。きつい衣類やベルトは、この症状の誘因としてよく挙げられます。

もちろん、しびれ=必ずこれ、と決めつけることはできません。ただ、付け方を工夫して続けていい種類の症状ではないことは、はっきりしています。外して、症状が続くようなら受診してください。

赤み・かゆみ・擦れが出る

SNSでは「湿疹が酷くて…『圧迫湿疹』てやつかもしれない。コルセットは使うのをやめた」という投稿もありました。「圧迫湿疹」は投稿者の言葉であって医学用語ではないので、この記事では赤み・かゆみ・擦れ・発疹という、見て分かる言い方で書きます。

やることは2つです。下着やインナーの上から着けることと、連続して着けっぱなしにしないこと。それでも赤みや発疹が続くなら、材質が合っていない可能性があるので使用をやめてください。

サイズ選び|「小さめ」を選ぶ根拠は見つかりませんでした

ここはSNSの多数派と、私の結論が食い違うところなので、根拠まで書きます。

X上では「小さめを買うべき」という声のほうがやや多いです。「効かせるために徐々に締めていく」「痩せたらサイズを下げる」という流れで語られます。実例として多いのは「まず測って買って、慣れてからサイズを下げる」でした。

一方、加圧衣類の圧を実際に測った国内の試験があります。国民生活センターが2011年に公表した「加圧を利用したスパッツの使い方に注意!」です。これは下半身用のスパッツを測った試験で、コルセットでもウエストでもありません。それを踏まえたうえで、この試験が実測した内容を出します。

図解2:締め付けを強くする要因として実測されているもの 国民生活センター 2011年/加圧を利用したスパッツ(下半身用)の衣服圧測定 この試験で「圧が上がった」と実測されたこと 姿勢を変えた(立つ → しゃがむ) ふくらはぎで2.9〜5.2倍、膝で3.1〜6.3倍。※測ったのは膝とふくらはぎです 一段階小さいサイズを着た 衣服圧が上昇するケースが確認された 他の加圧製品と重ねて着た 圧の低い製品でも、医療用の弾性ストッキングと同等以上まで上がった ここから先は、この試験では確かめられていません ・プリンセススリムを測ったものではありません ・ウエスト(腹部)の圧を測ったものではありません ・「座るとコルセットの圧が3〜6倍になる」という意味ではありません

この試験から言えるのは、「加圧衣類の締め付けの強さは、サイズ・姿勢・重ね着で一定ではない」というところまでです。「座るとプリンセススリムの圧が3〜6倍になる」という意味ではありません。測っているのは膝とふくらはぎです。

そのうえで、この試験のいちばん効く一行はこれです。一段階小さいサイズを着用したときに、衣服圧が上昇するケースがあった。そして国民生活センター自身の消費者へのアドバイスも、「自分の身体寸法を正しく把握し、適正なサイズを選択する」でした。

言っていることそれはどこで確かめられたことか
SNSの多数派効かせたいので小さめを買う個人の体験談。効果を測った試験ではありません
実測されていること一段小さいサイズは衣服圧を上げうる国民生活センター(下半身用スパッツの実測)
メーカーの案内サイズはウエスト実寸で選ぶ販売元のサイズ案内
この記事の結論メーカーが示す基準より小さいサイズを、あえて選ぶ合理的な根拠は確認できませんでした。まずウエストを測って、その表どおりに選んでください
表3:サイズ選びについて、誰が何をどこまで言えるか

念のために書いておくと、小さいサイズを選んだほうがくびれる・痩せる、という根拠もありません。その話はこの記事の担当ではないので、効果そのものが気になる方はこちらをどうぞ。

コルセットで痩せるのかという検証は → コルセットダイエットは効果なし?!本当に痩せることは出来るのか?
肋骨やウエストの形を変える目的での使用は → 肋骨締めるコルセットはおすすめ【出来ない】3つの理由!

何時間まで?「1か月で慣れる」は取り下げます

先に正直に書きます。「何時間までなら安全」という決まった数字は見つかりませんでした。メーカーも時間を数字で決めてはおらず、「24時間の連続着用はしない」「時間は徐々に延ばす」という案内です。

X上で実際に書かれている着用時間は、こんな感じでした。

・「1日2時間弱しかつけてない」
・「朝起きてからお昼まで着用しています」
・「食事の時と1日おきに仕事中つけてる」

短時間〜半日が中心です。そして「毎日長時間」と書いている投稿は、ほぼ必ず「きつい」とセットでした。

初版で私は「1か月くらいで慣れてきます」と書いていました。これは取り下げます。私の体でそうだったというだけで、根拠になる数字はありません。X上を探しても「1か月」という共通の目安は見当たらず、「何日かたって付けたら普通にホックを掛けられるようになった」といった、幅のある書き方ばかりでした。

なにより、「1か月は我慢するもの」と読まれるのがいちばんまずいと思っています。痛みは我慢するための合図ではありません。

寝るときに着けたままでいいのかは、こちらで別に整理しています → コルセットは寝る時に外す?ダイエット用と腰痛用で違う判断を論文で解説

買う前・買ったあとに、よく聞かれること

サイズが合わなかったとき、交換・返品はできる?

交換・返品の条件は、購入した販売先と購入時期によって変わります。公式サイトで買ったのか、モールで買ったのか、開封済みかどうかで扱いが違うので、買う前に、購入元の条件を必ず自分で確認してください。ここは記事の情報より、あなたが買う画面に書いてあることのほうが正確です。

洗い方・お手入れ

伸縮素材にボーンが入っているので、扱いは下着に近いです。製品についている洗濯表示に従ってください。毎日着ける前提なら、洗い替えがもう1枚あると、連続着用を避けやすくなります。前の項目に書いたとおり、赤みや擦れを減らすうえでも「毎日同じものを着けっぱなし」は避けたいところです。

服の下に着けて響かない?

薄手のTシャツやニットだと、ホックの列とボーンのラインは出ます。私はホックの段差が気になったので、上に着る服の厚みで調整していました。響かせたくない日は、生地に厚みのあるものか、体のラインを拾わない形の服を選ぶのが早いです。

「腹筋が落ちる」も「腹筋が鍛えられる」も、根拠は見つかりません

この話題では、正反対のことが両方とも自信たっぷりに語られています。

初版で私自身が「着けていると座っているだけの時も歩く時も腹筋を使います」と書いていました。これは取り下げます。実感はありましたが、それを裏づけるものを私は持っていません。

逆に、ネットで多い「コルセットを使うと腹筋が衰える」も同じです。腰仙椎装具と体幹の筋力・筋萎縮を扱った35研究のシステマティックレビュー(Azadinia, Spine J 2017)でも、筋力低下を起こすという決定的な証拠は得られていません

つまりどちらも「分かっていない」が正解です。分からないことを分からないまま書くのは記事として弱く見えるのですが、どちらか都合のいいほうを選んで書くほうが、読む人にとってはよほど困ります。

呼吸についても同じです。ウエストトレーナーを着けたときの肺機能を調べた小規模な報告はありますが、10名を対象にした学会報告で、報告のなかの単位表記にも疑問が残ります。数字を根拠として持ち出せる質のものではありません。そもそも「苦しい」と感じたら締めすぎだと判断して外すのに、論文は要りません。

使用をやめて、受診してほしいサイン

ここだけは、付け方の工夫の話ではありません。

太ももの外側のしびれ・灼熱感(付け方を直す段階ではありません)
皮膚の色が変わる(赤黒くなる・白くなる)
・赤み・発疹・かゆみが引かない
・外したあとも痛みやしびれが残る
・我慢しないと着けられないほどの痛みが続く

手術のあとにコルセットや圧迫着を使う場合は、この記事ではなく執刀医の指示に従ってください。術後は状況がまったく違い、自己判断で締めるものではありません。また、糖尿病などで痛みや異常に気づきにくい状態にある方は、使用の前に医師に相談してください。国民生活センターも、加圧衣類について同じ注意を出しています。

コルセットの危険性そのものについては、こちらでまとめています → コルセットダイエットの危険性?!くびれを得るために失うもの

よくある質問

Q. プリンセススリムの正しい付け方は?

A. 息を吐ききってお腹をへこませ、背中側から回して一番上のホックだけを留めます。上端がバストのすぐ下に来ているか確認してから、2段目以降を上から順に下へ留め、最後にホックの列を体の真ん中に揃えて布のしわを伸ばします。

Q. プリンセススリムが痛いときはどうすればいいですか?

A. サイズ、当てている高さ、ボーンやふちが骨に当たっていないか、締め具合の4つを順に確認してください。それでも痛い場合や、太ももの外側のしびれ・皮膚の色の変化がある場合は、付け方の問題ではないので使用をやめて受診してください。

Q. サイズは小さめを選んだほうが効果がありますか?

A. メーカーが示す基準より小さいサイズをあえて選ぶ合理的な根拠は確認できませんでした。加圧衣類の実測では、一段階小さいサイズで衣服圧が上がるケースが確認されています。ウエストを測って、サイズ表どおりに選んでください。

Q. 1日何時間まで着けていいですか?

A. 「何時間までなら安全」という決まった数字は見つかりませんでした。メーカーは24時間の連続着用を避け、時間を徐々に延ばすよう案内しています。SNSで実際に書かれている着用時間は1日2時間程度から半日が中心です。

Q. どのくらいで慣れますか?

A. 人によって差が大きく、共通の目安になる数字は見つかりませんでした。この記事の初版では「1か月くらいで慣れる」と書いていましたが、根拠がないため取り下げています。痛みを我慢して慣らそうとしないでください。

Q. 食後に着けても大丈夫ですか?

A. 食後はお腹の中の内容量が増えるため、同じ締め具合でも苦しくなります。苦しければ外してください。食後に留め直すのもおすすめしません。

Q. コルセットを着けると腹筋は落ちますか?鍛えられますか?

A. どちらも根拠は確認できません。腰仙椎装具と体幹筋力を扱った35研究のシステマティックレビューでも、筋力低下を起こすという決定的な証拠は得られていません。逆に鍛えられるという裏づけもありません。

まとめ

プリンセススリムの付け方でいちばん大事なのは、順番でも力加減でもなく、「痛みを我慢する対象にしない」という一点だと思っています。

・付け方は息を吐く→上だけ留める→高さを決める→上から順に→真ん中に揃えるの5手順
・痛いときはサイズ/高さ/当たっている場所/締め具合を順に確認する
メーカー基準より小さいサイズを選ぶ根拠は見つかりませんでした
太もものしびれ・皮膚の色の変化は、外して受診

最後にもう一度。この記事の初版で私が書いた「痛いのは姿勢のせい」「1か月で慣れる」「着けていると腹筋を使う」は、すべて私の体で起きたことでしかなく、根拠を確かめられませんでした。取り下げます。分からないことを分からないと書けるのが、個人でやっているブログの唯一の強みだと思っています。

参考文献

  1. 独立行政法人国民生活センター「加圧を利用したスパッツの使い方に注意!」報道発表資料. 2011年4月8日. 報道発表資料(PDF)
  2. Azadinia F, Ebrahimi Takamjani E, Kamyab M, Parnianpour M, Cholewicki J, Maroufi N. Can lumbosacral orthoses cause trunk muscle weakness? A systematic review of literature. Spine J. 2017;17(4):589-602. PubMed
  3. Mitchell DR, Derakhshan MH, Wirz AA, Ballantyne SA, McColl KEL. Abdominal Compression by Waist Belt Aggravates Gastroesophageal Reflux, Primarily by Impairing Esophageal Clearance. Gastroenterology. 2017;152(8):1881-1888. PubMed
  4. Meralgia Paresthetica. StatPearls, NCBI Bookshelf. NCBI Bookshelf
  5. Zhang HY, Liu D, Tang H, et al. The effect of different types of abdominal binders on intra-abdominal pressure. Saudi Med J. 2016;37(1):66-72. PMC
  6. Ramcharan A, et al. Waist Training Corset: An Unusual Cause of Acute Lower Limb Ischemia. Cureus. 2020;12(9):e10457. PMC

この記事を書いた人

臨床ブロガー 臨床検査技師/18年・88kg→65kg

検査値を通して人の体を見てきました。論文を確認し、自分の実測とは分けて書いています。医師・管理栄養士ではなく、診断・治療・服薬の判断は行いません。

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この記事を書いた人

臨床検査技師。専門は生化学検査。健診センターのデータ業務、治験コーディネーター(CRC)、総合病院、公立病院の経営推進課を経て、現在はWEBマーケティングが本業。自身が20回のダイエット失敗のあと88kgから65kgへ。論文を読んで気になったものを自分の体で試し、体重・腹囲・血液検査・体組成という数値で確かめた記録を書いています。効くものは効くと、効かないものは効かないと書きます。広告主から記事内容の指定を受けることはありません。

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