「酢」と聞くと健康に良いというイメージをお持ちの方が多いと思います。
ですが、健康に良いからといって過剰に取りすぎている人はいませんか?
酢というのは果実や穀物を発酵させたもので、一般的に知られている食酢は純米酢、黒酢、バルサミコ酢、玄米酢、リンゴ酢などです。
どの酢にも含まれている、酢酸 (さくさん) という成分がすっぱい独特の味を作っています。
一部の人たちによると、腎臓が弱った状態、もしくは免疫不全の状態で酢のような強酸性の物を摂取するのはすすめられない。
避けるべきだ、とも言われています。
過去のリンゴ酢による健康に関わる研究のほとんどに、実験用ラットが使われているのもそのためです。
そこで実際にアリゾナの大学で、酢の摂取に対する尿のpHの値について行われた研究がおこなわれています。
健康な成人のみを実験対象にしていました。
酢が健康への悪影響に、繋がってしまう可能性があるためです。
リンゴ酢のデメリット
リンゴ酢は、粉砕したリンゴ発酵する過程で酢酸が生成されて出来るお酢です。
リンゴ酢の蓋を開けたと同時に、鼻にツーンとくるさっぱりとした味わいが特徴的です。
リンゴ酢を摂取する上で、利点だけではありません。
酢の影響
実際にモロッコの生い立ちを持つ15歳の少女の歯がリンゴ酢の影響で歯を溶かしてしまったというケースがありました。
彼女は短期間で体重を減らすことを目的として、2 ~ 3 か月間毎日 1 杯のリンゴ酢を飲んでいたことが判明しました。
彼女はリンゴ酢の味が短時間で飲むのは難しかったことから、口の中に長時間含ませてゆっくり飲んでいたそうです。
リンゴ酢に含まれている高濃度の酢酸が少女の歯を溶かしてしまった最大の原因であり、長い間口内に含んでいたことが更に歯の溶解の進行を早めた可能性があるとされています。
空腹への影響
リンゴ酢には、空腹を遅らせることが出来るというデータが出ています。
食べた物が胃を通過して、下部食道感に入るまでの時間が長くなるため、満腹感が持続します。
そのため一時的な体重の減量が見られるのですが、膨満感や吐き気が生じてしまうといった場合も多々あります。
インターネット上でも、リンゴ酢によるダイエット方法が注目を集めていました。
タブレットでの事例
48歳の女性がリンゴ酢の、タブレットで喉に痛みを感じたとの報告もあります。
その女性は30分ほどタブレットを喉に詰まらせてしまい、その後激しい痛みと嚥下困難を発症しました。
2週間後に体内を検査した際には異常はみられなかったそうですが6 か月後、患者は継続的な痛みと嚥下困難を報告しました。
これらのようにリンゴ酢は健康に良いとされている一方で、身体に影響をもたらすといったデメリットも挙げられます。
リンゴ酢は効果なしなの?
これまでに数々のリンゴ酢による起こりうる問題について話してきましたが、決してリンゴ酢を摂取することに効果がないわけではありません。
コレステロールへの影響
リンゴ酢は何年も前から動脈硬化が原因要因として知られる高脂血症など、特定の病気を治療するために使われてきました。
アメリカの実験研究ではリンゴ酢を摂取することによる効果を目的とし、リンゴ酢摂取することに同意した高脂血症患者19人を対象として実験が行われています。
内容としてはリンゴ酢を飲んだ患者全員のコレステロール、トリグリセリド、低密度リポタンパク質 (LDL)、および高密度リポタンパク質 (HDL)の数値を分析します。
それを2、4、8週間ごとに測定した結果、コレステロール血清値に減少がみられたとの報告があります。
鉄吸収促進
また、食糧学会誌によると、リンゴ酢を鉄と同時に吸収されることで鉄促進効果が向上されたという研究が明らかになっています。
リンゴ酢には鉄分の吸収を促進し、その作用には酢酸が関与しているものだと示唆されました。
リンゴ酢を摂取することでの効果は期待できるのですが、データはまだ曖昧なものばかりで立証されていないのも事実です。
1日あたり10mlのリンゴ酢を飲むことで、体重やコレステロール値の減少に繋がるといった可能性は十分に考えられます。
先ほどもお伝えしましたように、胃の中を空にするスピードを遅らせられるといった特徴を生かし、満腹感が持続することによって食べる量が減らせるかもしれません。
リンゴ酢を購入する前に一度、リンゴ酢を摂取する上での注意点、問題点などを把握してから実際の食事に取り入れたり、飲むタイミングや量を一度事前に確認することをおすすめします。
リンゴ酢は腎臓に悪いの?まとめ
糖尿病を患っている、そこから透析も行っている。
そんな方の中でも、りんご酢は良いものだ、悪いものだと議論がなされていますね。
全ては適量でなければ、身体に悪影響を与える可能性があります。
例えば、CCRは腎臓の機能の指標です。
これらも、腎機能を体表面積から、一定の指標として使われるものです。
現在の腎機能に対して、どの程度クエン酸や酢酸が有効で、無効、むしろ悪いという判断は本当に難しいです。
自己判断は非常に難しいので、信頼できる医師と損談の上、様々な角度から考えたいですよね。
引用論文
http://www.tamanoi.co.jp/company/challenge/common/img/research/M.pdf