・何が毒なの?
・炊き方で無毒化出来るの?
玄米でダイエットや、美容、健康にアプローチしたいよって時に、目に付くのが玄米毒です。
玄米には、毒があるよ、危ないよと2つの成分が言われます。。
この成分が、身体に良くないと言われます。
本当にそうなのか、危険性があるのかどうかを、調べました。
医学的根拠のない噂であれば、気にしていても仕方ないですからね。
そしてその毒は無毒化出来るのか?を深掘りしたいと思います。
玄米毒のエビデンス
まずは悪名名高い、アブシシン酸から行きたいと思います。
こちらは、植物ホルモンの一種で、休眠や発芽抑制、気孔の閉鎖などを誘発します。
アブシジン酸
結論から言えば、問題ありません。
日本の食品安全委員会に文章が出ています。
米国の EPA におきましても、アブシ シ ン酸に遺伝毒性はないということ。また、毒性の問題もないと結論をしているということでございます。
以上のことから、これまでトウモロコシを含むさまざまな食物からアブシジン酸を安全に摂取しているということ 、 アブシシン酸の毒性に問題がないということから、本系統のアブシジン酸含量が人の健康に影響を与えるとは考えていないという記載になってございます。
ここではアブシシン酸は、問題ないことを言及しているわけですが、そもそも。
植物のホルモンは、ヒトには影響が基本的にはありません。
そして、他の果物にもアブシシン酸は含まれています。
- リンゴ
- オレンジ
- メロン
- キウイ
- トマト
これらは、アブシシン酸が含まれているので、食べない方がいいと言われるでしょうか?
どれも体に良いとされている、果物です。
リンゴの抗酸化作用は素晴らしく、出来るだけ食べた方がいいとも言われますよね。
アブシシン酸含有量であれば、玄米よりもリンゴの方が多いです。
問題はないと、考えるのが普通だと思います。
フィチン酸
こちらは、ミネラルの吸収阻害が問題とされている。
小児や妊婦では、ミネラル不足が懸念されるとの指摘もあるわですが、そこまでの影響があると考えずらいです。
マグネシウム (Mg) および亜鉛 (Zn) の吸収率においては, 大豆タンパク質のフィチン酸除去により5~10%程度の有意な改善または改善傾向がみられた。
ラットにおける、ミネラルの吸収阻害の論文ですが。
フィチン除去で5~10%の変動であれば、影響範囲はその程度ということなので、気にするレベルじゃないのかな?と思います。
そもそも、食事の吸収というのは、かなり複雑なメカニズムになっています。
その時の体調でも、吸収効率は変わりますし、そもそも食品の栄養素は1つ1つでかなりの個体差があります。
レモン1つでも、ビタミンの含有はかなり違いがあるのです。
その栄養素1つとっての議論よりも、トータルでどんな影響が出るのかを考える方が重要です。
しかし気になる場合は、対策として、水に浸すという方法があります。
玄米毒をだし尽くす
残念ながら、こちらの方法は、エビデンスが見つかりませんでした。
水に浸す、熱を加えることによって、フィチン酸がどう変化するのか分かりません。
しかし、推奨されている方法としては
12~24時間程度水に浸す
という方法のようです、発芽を促し、フェリチンを分解する手法のようです。
フェリチンの分解がどの程度されるのか?という部分に疑問が残ります。
そして、面倒ですよね。
発芽玄米を買うという方法もあります。
発芽の過程でフェリチンが分解されるのであれば、発芽玄米は有効ですね。
しかし、10%の阻害を、発芽することで何%抑制できるのか?それが疑問ですね。
玄米毒の嘘まとめ
結論としては、発芽玄米に毒があるのとは、私は考えずらいと思います。
嘘とまでは言いませんが、根拠に乏しいですね。
例えば、肉食ばかりをしていた、イヌイットは肉食ばかりを行います。
イヌイットは、肉の中にある毒を解毒かすることができる遺伝子を持ちます。
育った環境に人は、長年いると適応が出来ます。
そうです。1万年近く、玄米を食べてきました。
であれば、それが最適な食事になると考えるのが普通だと思います。
精米したお米を食べるようになったのは、つい最近300年程度の歴史しかありませんからね。